成果報告
論文No.034
根から穂までのケイ素の輸送
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馬 建鋒、山地直樹、三谷奈見季
- Proc. Jpn. Acad., Ser. B, 87, 377-385. (2011)
Ma, J. F., Yamaji, N. and Mitani-Ueno, N. Proc. Jpn. Acad. Ser. B, 87: 377-385. (2011)
ケイ素は植物の有益元素で、様々なストレスを軽減できる。本総説では、土壌中にあるケイ酸がどのように最終的に穂へ輸送されるかについて最新の知見をまとめた。根のケイ酸吸収に必要なトランスポーターLsi1とLsi2,導管からの排出や節でのケイ素の分配に必要なトランスポーターLsi6について記述した。また植物種によって異なるケイ酸トランスポーターの発現パターン、細胞局在性なども詳しく比較した（図１）。
図１ 異なる植物におけるケイ酸トランスポーターの細胞局在の比較。
A,トウモロコシ/オオムギの場合；B,イネの場合