奈良先端科学技術大学院大学(NAIST)では、植物科学推進事業の一環として、全国の大学院学生から「植物タンパク質ネットワーク」研究プロジェクトを公募します。
A)タンパク質ネットワーク解析チーム(特任助手:柳川由紀):タンパク質ネットワークを形成する機能性タンパク質とその複合体を精製する方法の開発と教育を主として行なう。各種タグ付きタンパク質の単離・精製及び解析、クロマトグラフィー、免疫沈降などを含む。
B)タンパク質質量解析チーム(特任助手:深尾陽一朗):機器としては、奈良先端大にある最新のQ-TOFなどの質量分析装置を活用する。タンパク質の定量、修飾タンパク質の解析手法の確立、液体クロマトグラフィーを応用した技術の確立を行なう。
C)バイオイメージングチーム(特任助手:稲田のりこ):生きている細胞の中で生じるタンパク質とタンパク質の相互作用をFRETなどの方法を用い、可視化する技術の開発と教育を行なう。
プロテオミクスとバイオイメージング技術を用いた、全国の大学院学生からの研究プロジェクト提案の公募により実施します。採用予定数は各年度15名程度であり、審査はNAIST植物科学推進事業推進委員会において行ないます。研究期間は1年とし(平成19年4月~平成20年3月)、プログラムの内容は以下のとおりです。
A)「植物教育ユニット」による、タンパク質複合体の精製、その構成成分の質量分析計による解析、バイオイメージング技術等、最先端の技術の講義と実習。
B)「植物教育ユニット」及び奈良先端大の最先端機器を用いた、提案研究の実施。なお、その準備、解析結果の整理等、所属大学での研究経費も本事業で支援する。
C)国内外の学会、ワークショップ、技術講習会参加など、自己研修に必要な活動経費の支援。
D)研究成果発表会の開催による、発表技術の修練や人的交流の促進。
E)平成19年度の研究経費の上限は300万円です。この経費には実習や講義、研究の実施、研究計画・成果発表などのため、NAISTに滞在するための旅費を含みます。尚、NAISTには短期用宿泊施設(1泊3,000円)があります。
・大学院学生が中心になって行なう、植物科学に関する研究プロジェクトであること。
・「植物教育ユニット」の3分野の新規技術を活用した意欲的プロジェクトであること。
・応募希望者は、応募の段階でM1からD2の学生であること。
・応募希望者は、申請用紙(別紙)に必要事項を記入し、E-mailの添付ファイルとして、奈良先端科学技術大学院大学バイオサイエンス研究科 稲田のりこ(norikoi@bs.naist.jp)、深尾陽一朗(fukao@bs.naist.jp)または柳川由紀(yyana@bs.naist.jp)宛に送ってください。締め切りは、10月27日午後5時です。
・1月上旬までに「研究支援プログラム」採択課題を決定し、申請者に連絡します。
・本件に関する問合せは、上記の稲田のりこ(norikoi@bs.naist.jp)、深尾陽一朗(fukao@bs.naist.jp)または柳川由紀(yyana@bs.naist.jp)まで、E-mailでお願いします。