植物ユニット実験設備
タンパク質複合体精製
日立分光蛍光光度計F-7000
蛍光物質の測定に使用します。蛍光基質を用いた活性測定やin vitroでのFRET測定、波長スキャンで未知試料の蛍光波長を調べることができます。多波長の経時変化を追従する３次元時間変化測定などもできます。
AKTA explorer 10S
カラムを使用したタンパク質の精製に使用するクロマトグラフです。イオン交換、ゲルろ過、アフィニティー、疎水性クロマトグラフィーなどのカラムを接続することができます。
質量分析解析
LC-MS/MS
(Thermo Fisher Scientific LTQ-Orbitrap XL)
逆相カラムにより分離したペプチド等を質量分析計LTQ-Orbitrap XLにより同定します。LTQ-Orbitrap XLは、リニアイオントラップを搭載しているLTQと、Orbitrapを組み合わせたハイブリッドフーリエ変換型質量分析計です。優れた質量精度、高分解能と高い検出感度をもちます。さらに2つの分析計は同時にモニタリング可能であり、複雑なサンプルであっても、より迅速に、より確実に検出・同定することが可能です。LC部はParadigm MS4(AMR)を使用しています。
LC-MS/MS (Waters Q-TOF Ultima)
逆相カラムにより分離したペプチド等を質量分析計Q-TOF Ultimaにより同定します。Q-TOF Ultimaは四重極と飛行時間型を組み合わせたハイブリッド型質量分析計です。翻訳後修飾の解析にも使用できます。LC部はNano Frontier nLC (HITACHI)を使用しています。
等電点電気泳動装置
CoolPhoreStar IPG-IEF Type-P (anatech)
ろ紙法を使った等電点電気泳動装置であり、一定濃度の塩類やSDSを含んでいても高い分離能を示します。
二次元電気泳動ゲルピッカー
FluoroPhoreStar3000 (anatech)
FluoroPhoreStar 3000は、蛍光染色された二次元電気泳動ゲルの画像撮影を高感度で行い、その画像データから必要なスポットを選択し、 切り出し作業(マニュアル操作)までを行う装置です。蛍光スキャナーとしても使用可能です。
二次元電気泳動ゲル比較解析ソフト
Progenesis PG200 (SHIMADZU)
二次元電気泳動ゲル画像を比較してディファレンシャルなタンパク質スポットを判定することができます。ゲル画像の歪みを自動補正して重ね合わせることができます。
フルオロ・イメージアナライザー/ルミノ・イメージアナライザー
FLA7000/LAS3000 mini (FUJIFILM)
蛍光染色したゲルイメージの取得とウェスタンブロット解析のイメージ取得に使用できます。
MASCOT
タンパク質同定のための検索ソフトです。
SIEVE
主にショットガン解析したタンパク質の比較定量解析に用いるソフトです。
BioWorks
タンパク質同定のための検索ソフトです。SIEVEと連動しており、SIEVEで解析したタンパク質の同定のために用います。
PEAKS
ゲノム配列の解読されていない生物種由来のタンパク質を同定するために用います。
バイオイメージング
Olympus FV1000
オリンパスFV1000では、共焦点レーザー顕微鏡観察、ツインスキャナによる光刺激実験、分光測定、タイムラプス実験、三次元立体構築などの解析が可能です。
横河CSU22
DualView
浜松EM-CCD
横河CSUには、440nmのレーザーとCFP/YFPフィルターが入ったDualViewが着いており、CFP/YFPのFRETの高速観察に使用出来ます。また、レーザーケーブルとフィルターを交換することにより、GFPとRFPの同時高速観察が可能です。
Leica TCS-SP5
PicoQuant 405 pulsed laser
Spectral Physics Mai-Tai laser
Becker&Hickl SPC-830
ライカTCS-SP5による共焦点レーザー観察（三次元立体構築、分光測定、タイムラプス実験など）、及び405と多光子の二つのパルスレーザーによる蛍光寿命測定に使用します。
画像解析・FLIM解析用ワークステーション（Becker&Hickle SPCImage、Metamorph）
画像解析ソフトのMetamorph（FRETのレシオ解析、三次元解析などに使用）と蛍光寿命解析ソフトSPCImageがインストールされています。
EBSciences
パラフィン試料作成用電子レンジ
植物では1週間近くかかるパラフィン包埋の作業がこの電子レンジを使用することにより、わずか5時間に短縮されます。