成果報告
論文No.014
イネ矮性遺伝子SSD1は植物特異的新規タンパク質をコードしている
-
浅野賢治、宮尾安藝雄、廣近洋彦、北野英己、松岡信、芦苅基行
- Proc Jpn Acad Ser B Phys Biol Sci 86, 265-273 (2010)
Asano,K., Miyao,A., Hirochika,H., Kitano,H.,Matsuoka,M and Ashikari,M. (2010) SSD1, which encodes a plant-specific novel protein, controls plant elongation by regulating cell division in rice. Proc Jpn Acad Ser B Phys Biol Sci 86: 265-273
イネssd1 (sword shape dwarf1)変異体は種子、草丈の矮化だけでなく、種子、根、約など様々な器官においても伸長抑制を示す。これらは植物全体で細胞伸長が抑制されることに起因していた。我々はこの原因遺伝子を単離したところ、新規の植物特異的なタンパク質(Os03g0302900)をコードしていた。Ssd1変異体では、第3エキソンにレトロトランスポゾンTos17が挿入され、遺伝子が破壊されていた。
図1 イネ矮性変異体ssd1の表現型