NAIST 奈良先端科学技術大学院大学 バイオサイエンス領域

セミナー情報

ウニからトランスフォーマティブ生命分子へ

演題 ウニからトランスフォーマティブ生命分子へ
講演者 打田 直行(本研究科 植物形態ダイナミクス研究室 助教)
使用言語 日本語
日時 2013年3月19日(火曜日) 13:30~14:30
場所 大セミナー室
内容
本研究科に赴任した5年半前、ボスとなる田坂教授が見せてくれたのは、海の生き物「ウニ」によく似た形の不思議な植物、シロイヌナズナのuni-1Dと名付けられた変異体でした。どうして植物がこんな形になってしまうのだろう?この変テコな植物を解析すれば、形づくりのユニークな仕組みに気づけないだろうか?と、漠然とした気持ちで本学での研究をスタートしましたが、その当時には現在の研究展開を想像することは不可能でした。それが気づいてみると、リガンド・受容体ペアによる細胞間コミュニケーションを介した発生制御を研究の主題に据えています。今年度末で本研究科を離れ、名古屋大学に新設されるトランスフォーマティブ生命分子研究所に転出するにあたり、本学で行った研究の概要と多少の今後の展望を紹介したいと思います。
 それにしても今から振り返ると、植物とは一切の縁のなかった薬学系の大学院生が植物学に興味をひかれ、今に至りそして次の展開へと進む過程では、そのひとステップごとに転機となる運命的な出来事や出会いがありました。この経緯も簡単に紹介させて頂くことで、先を見通せない未来に不安を感じることも多いであろう若い学生・研究者のみなさまに、とにかく前に進んでいけばどこかに通じていく(こともある)とお伝えできれば、と思います。
問合せ先 植物形態ダイナミクス
田坂 昌生 (m-tasaka@bs.naist.jp)

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