研究科の紹介

研究科賞の紹介

バイオサイエンス研究科では、若手研究者(教員)や学生を受賞対象として、優れた研究や業績を奨励・賞賛する賞を用意しています。

梅園賞

梅園賞は、本学創設期にバイオサイエンス研究科の助教授として、研究、教育において多大な貢献のあった故梅園和彦先生の名前を冠しています。1990年代、「“ステロイドホルモン受容体”と聞いて“梅園和彦”の名前を挙げることができなければ、その人は分子生物学の研究者としては門外漢だ」と言われる時代でした。梅園先生は、それほど誰もが一目置く伝説的な秀才でした。米国ソーク研究所のRonald Evans教授の研究室に在籍中、AAGTCAの繰り返し配列が受容体の標的であること、さらに繰り返し間の塩基数が3、4、5の場合にそれぞれビタミンD、甲状腺ホルモン、レチノイン酸(ビタミンA)の受容体が選択的に結合するという仮説を立て、実験的に証明してCell誌に発表しました。当時ステロイドホルモンの紹介にあたって梅園先生の業績に触れない研究者は世界中にいませんでした。Cell、Nature誌に論文を発表する新進気鋭の研究者として35歳で本学の助教授に招かれ、1997年には教授として京都大学へ栄転されました。しかし、まさにこれからの活躍が期待される中で不幸にも亡くなられました。

梅園賞は、ご親族の寄付を基にして創設された梅園基金を活用して、故梅園先生の研究への取り組み、姿勢と、研究や教育にかける情熱を次世代へ伝えて行くため、今後が期待される優れた若手研究者を表彰するものです。受賞対象者は、バイオサイエンス研究に携わる本学のポスドク研究員および助教とします。選考対象の研究は本学で行われたものに限ります。応募者の中から、書類審査により梅園賞選考委員会が選考します。

梅園賞受賞者

受賞者・受賞テーマ
平野 良憲 特任講師 横浜市立大学木原生物学研究所 Structure of the SHR-SCR heterodimer bound to the BIRD/IDD transcriptional factor JKD.
該当者なし
久保 健一 研究員 細胞間情報学 遺伝子重複と遺伝子交換が、S-RNase型自家不和合性の進化をドライブする
古谷 将彦 助教 植物形態ダイナミクス 植物発生における細胞極性の形成と維持機構
齋藤 大介 特任助教 分子発生生物学 Developmental control of sympathetic nervous system formation: a perspective from neuro-vascular interaction
柳谷 耕太 特任助教 動物細胞工学 A Pause for A Homeostatic Regulation of The Endoplasmic Reticulum
庄司 翼 助教 植物細胞機能 Molecular identification of master transcription factors for nicotine biosynthesis in tobacco
波平 昌一 助教 分子神経分化制御学 Committed Neuronal Precursors Confer Astrocytic Potential on Residual Neural Precursor Cells
古郡 麻子 助教 原核生物分子遺伝学 A Dynamic Polymerase Exchange with Escherichia coli DNA Polymerase IV Replacing DNA Polymerase III on the Sliding Clamp
玉置 祥二郎 研究員 植物分子遺伝学 Hd3a protein is a mobile flowering signal in rice.
北野 健 助教 構造生物学講座 ウェルナー早老症タンパク質によるゲノム維持機構の構造研究
石川 亮 さん(博士後期課程3年) 植物分子遺伝学講座 光中断を利用したイネの開花におけるシグナルネットワークの解明
重岡 稔章 さん(博士後期課程3年) 動物遺伝子機能学講座 NMD経路の抑制による理想的なジーントラップシステムの構築
橋本 祥子 さん(博士後期課程3年) 分子発生生物学講座 ゼブラフィッシュ生殖細胞形成に置ける母性供与因子群の役割

※1 受賞者の役職・学年及び所属は受賞当時のものです。
※2 第3回までは本学大学院生も受賞対象。