NAIST 奈良先端科学技術大学院大学 バイオサイエンス領域

研究室・教員

卒業生の声 - 拡がるNAIST遺伝子 -

嘉新 五希 さん

  • 武田薬品工業株式会社
  • 2004年度(修士) 分子発生生物学

奈良先端大での経験と、多くの人との出会いが今の私を支えています。

嘉新 五希さんの近況写真

私が奈良先端大に入学するきっかけは、大学説明会の場で、現・分子発生生物学講座教授の高橋淑子先生にお会いしたことで生まれました。研究者になることを考えての進学でしたので、奈良先端大の知的財産本部(産官学連携推進本部内にある組織)に就職することになるとは、入学時には予想もつかないことでした。現在は企業に就職しておりますが、奈良先端大に進学していなければ、現在の自分は全くありえないでしょう。

修士の2年間、高橋先生のもとで、生物の初期発生時に起こる一現象に焦点をあてた研究をさせていただきました。修士の2年間は与えられたテーマに自分なりに熱心に取り組んだつもりです。その中で次第に、自らが研究者として研究をするというよりも、技術的バックグラウンドを活かしつつ研究者を支える立場の仕事に強い興味を持つようになりました。

その後、奈良先端大知財部に就職し、主に特許権を始めとする知的財産権による研究成果の保護と活用、産学連携コーディネート活動を通じ、多くの先生方とお仕事をさせていただきました。この間も、知的財産本部の久保浩三教授をはじめとする先生方に丁寧にご指導いただき、知財権に関することだけでなく、契約、交渉といった多様な関連業務も経験させていただきました。

このように、奈良先端大は、私にずっと勉強をさせてくれていたわけです。それもかなり自由に、色々な機会を与えてくれました。このことが、私の視野を広げ、将来におけるさまざまな可能性を見せてくれたのだと思います。

現在は、製薬企業の知的財産部で、国内外の関連部門と知財部との窓口となるグループに所属しています。同じ知財部でも大学と企業とでは当然異なりますので、奈良先端大知財部で得たスキルをそのまま使えるわけではありません。また、バイオよりも化学の知識が必要とされます。入社2年目に入りましたが、戦力になるにはまだまだ経験と知識が必要です。

そんな状態なので、一日も早く、役立つ人材となることを目下の目標としていますが、私の原動力の一つは、奈良先端大の先生方、先輩方、そして同期の友人たちといった尊敬できる人たちの活躍です。教育者、研究者あるいは企業人として苦しみ、悩む中で、研究や仕事に対する純粋な興味や熱意、向上心と自負心を持ち続けている、そういう方々が国内外で奮闘されているということは、私にとって非常に励みになります。奈良先端大で得た最大の財産は、こういった人たちとの出会いだろうと思い、感謝しています。

【2010年01月掲載】

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