NAIST 奈良先端科学技術大学院大学 バイオサイエンス領域

研究室・教員

卒業生の声 - 拡がるNAIST遺伝子 -

横田 泰宏 さん

  • 国立循環器病研究センター研究所 細胞生物学部 
  • 2010年度(博士) 分子発生生物学

研究の楽しさを確信。

横田 泰宏さんの近況写真

学部では、阿南工業高等専門学校にて、電気工学を学んでいました。電気工学を学んでいるなかで、もの作りには、しっかりとした基礎学問が大事なことを実感しました。学部から先の進路はとても悩みました。幼少の頃、私は山育ちだったのでそこら中にいる生き物をじーっと観察し触ることが大好きだったこともあり、生物の基礎研究をしたいと思うようになりました。その足がかりとして、出身分野を問わない敷居の低さ、学生のサポート、設備の良さ、活力的(目的に邁進する人が多い)な奈良先端大は、魅力的でした。そして2005年に12期生として、奈良先端大に入学し、高橋淑子教授(現:京都大学)のもと、分子発生生物学を学びました。

学部生当時から私は、趣味としてコントラバスを演奏しておりました。練習してようやく上がった舞台は「楽しい」の一言につきます。結局、人生のうち寝る以外の時間を除けば、仕事の時間が大半。一生を楽しくするなら「日々楽しく」好きな仕事をすることですよね。

奈良先端大では、細菌、細胞、植物、動物にこだわらない視野の広い講義を受けることができました。また、夏の研究合宿(サマーキャンプ)における英語のプレゼンテーション指導やカリフォルニア大学Davis校への語学研修など国際的に活動するためには欠かせない英語の大事さを教えて頂きました。そして何より、ほぼ毎年のように高橋先生が主催された国際的なシンポジウムにより、世界最先端の研究を目の当たりにしたことは、とても大きな刺激になりました。こうした経験によって、私は研究の楽しさを確信しました。

研究の合間に息抜きとして楽器演奏を続けており、毎年、物質創成科学研究科の片岡幹雄先生が、有志を集めて行われる学位授与式での演奏会に参加していました。もちろん有志のなかには卒業生も含まれており、時には振り袖に襷がけの独奏といった素敵なシーンもありました。演奏のみならず、学科や学生教員の垣根を越えたよい交流ができたと思っています。

現在は、流動研究員として国立循環器病研究センター研究所の細胞生物学部に勤めています。ここでは、主にゼブラフィッシュを扱っています。初めて見た透明な魚の血管は、あまりに鮮明で、瞬きを忘れるほどに魅入ってしまいました。大抵の血管は、神経と並走することから、私は血管と神経がいったいどのように相互作用するのかを知るため、日々この小さな魚と奮闘しております(朝から晩まで寝る以外は研究室で過ごす日々です)。高専を出て血管だ!神経だ!分子だ!と思いを巡らせているのは、とても感慨深いものですが、「日々楽しく」を手にしたと実感しています。

【2013年04月掲載】

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