成果報告

論文No.047

イネ根の外周細胞の分化に必要なロイシンリッチリピード受容体様キナーゼの同定。

Huang, C. F.、山地直樹、小野和子、 馬建鋒
Plant J. 69, 565-576 (2012)

Huang, C. F., Yamaji, N., Ono, K. and Ma, J. F. Plant J. 69: 565-576 (2012)

 イネ根の外周細胞は特徴的に表皮、外皮と厚壁細胞の三つの細胞層からなる。我々はこれらの細胞の分化に必要な遺伝子DOCS1を同定した。DOCS1はreceptor-like kinase をコードしており、根の表皮細胞および根毛で発現していた。またDOCS1タンパク質は細胞膜に局在していた。DOCS1遺伝子が破壊されると、外周細胞の分化が乱れ、その結果、アルミニウムやカドミウムなどの金属毒性に弱くなる。この論文はPlant JournalにFeatured paper として取り上げられ、その号の表紙も飾った。

Fig. 1